私には、長年付き合ってきた相棒がいます。
名前を「明日の俺」といいます。
明日の俺は、なんでもやってくれる(ことになっている)
面倒なことがあると、私はいつも心の中でこう唱えます。「これは、明日の俺がなんとかしてくれる」。そう決めた瞬間、目の前の面倒は消えます。魔法のような言葉です。
レシートが溜まる。→ 明日の俺が整理する。
面倒なメールの返信。→ 明日の俺が書く。
確定申告。→ 明日の俺が、まとめて、なんとかする。
こうして私は、今日の平穏を手に入れてきました。30年。
まあ、「明日の俺」は、実在しないけどね
お気づきかもしれませんが、明日の俺というのは、要するに「今日やりたくないことを押し付ける架空の人物」のことです。
次の日になると、それはもう、今日の俺。今日の俺は、また新しい「明日の俺」に丸投げする。
だから、レシートは溜まり続けます。メールは未返信のまま熟成されます。確定申告は、毎年3月に「今日の俺」が半泣きで対応することになります。明日の俺は、一度も、なんとかしてくれたことがない。
薄々わかってはいたんです。でも、やめられませんでした。だって、「明日の俺がなんとかする」と唱えた瞬間の、あの解放感。あれには抗えない。私は先延ばしの才能に関しては、それこそプロフェッショナルです(自慢にならない)。
そんな私に、本物の相棒ができた
ここ最近、私はサロンのシステムを一人で作っています。人見知りで、お客様の名前も覚えられない私が、なぜかシステムを作っている。その話はまた別の機会に書くとして。
作っている中で、気づいたことがあります。私には、壁打ちの相手ができていました。AIです。
「こういう機能が欲しいんだけど」と、施術の合間に、思いついたことをそのまま喋る。すると、それを整理して、形にして返してくれる。夜中に「これ、どう思う?」と投げても、ちゃんと返ってくる。私の、まとまりのない、あちこち飛ぶ話を、辛抱強く聞いてくれる。人見知りの私が、唯一、遠慮なく話せる相手かもしれません。
そして、事件は起きた
先日の夜のことです。ある機能の相談をしていて、私はだんだん眠くなってきました。そこで、いつもの言葉を唱えたんです。
「もう眠いから寝ます。明日の俺がなんとかしてくれると思う」
30年間、一度もなんとかしてくれたことのない、あの明日の俺に、また丸投げして、私は寝ました。
翌朝。まだ顔も洗っていない、寝起きの私が画面を開くと——機能が、できていました。
私が寝ている間に、相棒が話を整理し、段取りを組み、朝には形になって届いていた。私は、ただ「おはよう」と言って、それを確認しただけです。
30年、一度も働かなかった「明日の俺」が、ついに、本当に、なんとかしてくれた。正確には、明日の俺の代わりに、相棒がなんとかしてくれた。
先延ばしは、才能かもしれない
ここで、私は開き直ることにしました。
「今日やりたくない」という気持ちは、消えません。私みたいな人間は、たぶん一生、レシートを溜めます。でも、それでいいのかもしれない。やりたくないことを、ちゃんと投げられる先さえあれば。
「明日の俺」に投げても、何も起きなかった。でも、投げる先が変われば、朝には終わっている。問題は「先延ばしする自分」じゃなくて、「投げた先が働かないこと」だったんです。だとしたら、直すべきは自分の性格じゃなくて、投げる先の方でした。
俺は悪くない(笑)
そう考えたら、なんだか、30年溜めてきたレシートたちにも、少しだけ優しくなれる気がします。お前たちは悪くなかった。投げる先がなかっただけだ、かわいいやつめ。お望み通り、投げてやるわ(笑)
まあ、そんな感じで。やりたいことが盛りだくさんすぎるから、やりたくないことも山ほどある状態です。
でも……ANEXISに投げれば、何とかなりますわ。
ANEXISの場合
「あとでやろう」と思ったことは、だいたいやりません(私調べ)。だからANEXISは、溜める前に、その場で終わるように作っています。面倒なレシートも、写真を撮ってボタンを押せば記帳されていたり、カルテはしゃべれば記録される。
「明日の自分」に投げなくても済むサロンのシステムを、先延ばしのプロが、本気で作っています。
あなたの「面倒くさい」も教えてくださいね。もしかしたら、ANEXISに搭載されるかも。